こんにちわ、鹿児島市の鹿児島経理代行センターのブログです。
正社員に通勤手当を支給しているところは多いと思いますが、パートに対しても通勤手当を支給していますか?
パートとして働いていても、正社員と同じ職務内容だった場合、通勤手当が支給されるかどうかはパートで働く人が気にする点だと思います。
実際、正社員には通勤手当を支給していても、パートやアルバイトには支給していないところも多くあります。
なぜなら、企業は通勤手当を支給しなければならないという義務はないからです。
労働基準法などの法律で義務付けられているものではなく、企業が支給するかどうか決めることができます。
そのため、交通費を全額支給しているところもあれば、一定額以上は自己負担にするなど、企業によって通勤手当の内容は異なります。
パートタイム労働法第9条によると、職務の内容や契約期間等が正社員と同じパートについては、正社員と差別してはいけないとあります。
正社員と同じ形態で働くパートについては、通勤手当も正社員と同じにしなければならないと決められていますが、それ以外のパートについては通勤手当の義務はありません。
しかし、平成28年度の「パートタイム労働者総合実態調査」によると、正社員とパートの両方を雇用している事業所のうち76.4%がパートに通勤手当を支給していることが分かりました。
平成23年に実施された調査では、65.1%であったことからパートへの通勤手当の支給が増加してきています。
扶養の範囲内で働く人が多いパートでは、通勤手当が支給されないとなるとせっかく働いて得た収入も交通費の額によってはかなりのお金が消えてしまいます。
雇う側として、人手不足の今日、パートとして働きたいと思う人たちに来てもらうためにも通勤手当を支給するかどうかは考慮する必要性があると考えられます。