損益計算書の中で、最初に出てくるのが、売上高です。売上高とは、企業の通常の営業活動である商品の販売や、サービスの提供により得た収益の総額を意味します。この売上高から、売上原価を差し引くと売上総利益が求められます。
この売上高は、どの業種であるか、商品やサービスの種類によって収益を認識する時点が異なります。販売業や製造業では、一般的に商品を引き渡した時点で売上として計上する引渡基準が採用されています。
他にも商品や製品を出荷した時点で認識する出荷基準や、得意先に商品や製品を納品した時点で認識する納品基準、取引先が商品や製品を検収した時点で認識する検収基準などがあります。
また、予約販売や委託販売、割賦販売、試用販売などの特殊商品売買については、
<予約販売> 一般商品と同様に、商品を引き渡した時点。
<委託販売> 受託者が委託品を販売した時点。
<割賦販売> 一般商品と同様に、商品を引き渡した時点。
<試用販売> 試用者が買い取りの意思を出した時点。
で売上を計上するとなっています。
建設業や受注制作のソフトウェア開発の場合は、工事進行基準が適用されます。決算日の進捗度に応じて、売上を認識する基準です。成果の確実性が認められない場合は、工事やソフトウェアが完成し、得意先に引き渡した時点で売上を計上する工事完成基準が適用されます。
サービス業の場合はサービスの提供が完了した時点、不動産の賃借業の場合は賃貸借契約の支払期日、または、賃借料に対応する期間が経過した時点で売上を認識します。
このように売上を認識する基準は多数ありますが、継続的に使用することが重要です。
BYあや