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損益計算書を読み解く上での科目の解説③ 仕入値引

先日の仕入高について触れましたので、仕入に関連して「仕入値引」について書きます。

 

「仕入値引」とは、仕入れた商品が量目不足、品質不良、破損等の理由により対価から控除される金額(購入代金の減額)のことをいいます。

損益計算書では売上原価に区分されますが、処理方法により仕入高(の減額計算)か、仕入値引きと記載されます。

 

処理方法は「直接控除法」と「間接控除法」の2種類。

  • 直接控除法…仕入値引きの額を直接控除することで仕入高を純額で把握する
  • 間接控除法…仕入高からの控除科目として仕入値引を計上することで仕入高の総額と

        仕入値引きの額を別々に把握する

 

 一般的に、代金の減額はすべて「値引き」といいますが、「仕入値引」のほかに、「仕入返品」や「仕入割戻し」、または、「仕入割引」の場合もあるため、取引内容に応じて注意が必要です。

 

  • 仕入返品…仕入れた商品が品質の欠陥や、品違いなどの理由により行う、仕入商品の

       返品をいいます。

  • 仕入割戻し…一定の期間において、多額の取引をしたことにより仕入先から受け取る

        商品購入代金の返戻金(リベート)をいいます。

  • 仕入割引…支払代金を当初定めた支払期日よりも早期に支払うことで受けた割引額

       (支払代金の減額)をいいます。

 

消費税ポイント!

課税事業者である場合は、いずれの取引も課税仕入れの対価の返還となります。

 

「仕入値引」勘定に使われる摘要

量目不足による値引き    品質不良による値引き  納期遅延による値引き

破損による値引き

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 byあゆみ

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