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決算書を読み解く上での勘定科目④ 製品・原材料・仕掛品

製品・原材料・仕掛品

 

 「製品」とは、販売するために自ら加工や製造をし、完成したものを指します。製造業を営む企業にとっては、商品販売業の商品に相当します。

製品には、

<副産物>

同一の製造工程において、製品とは別に発生し、製品と比べて相対的に価値の低いもの。この副産物も、そのままの状態や加工をして、売却可能となり、製品に含まれます。

<作業屑>

 製品の製造中に投入された原材料のうち、製造工程が終わるまでに発生した残り屑。原材料としての利用や、売却することが可能なものを指します。作業屑は、製品ではなく貯蔵品に含まれます。

 

 

 「原材料」とは、製品を製造する目的で使用される物品で、製造工程に未だ投入されていないものを指します。原材料には、完成した製品に素材として原形をとどめているものを材料と、原形をとどめていないものを原料に区分されます。

 原材料は「商品」と同様に取得価額に付随費用を含めるとされています。

・直接的な費用としては、引き取り運賃、荷役費、購入手数料など。

・間接的な費用としては、買入事務手数料、研修費用等があります。

 

 

 「仕掛品」とは、製品の製造途中のもので、そのままでは販売できない未完成のものをいいます。業種によって、「仕掛品」の呼び名が異なり、建設業では、建設途中のものは「未成工事支出金」、造船業では、「半成工事」となります。

仕掛品と似た科目として、「半製品」があります。半製品とは、製品の製造途中のもので、そのまま販売可能なもの、または貯蔵可能なものとなっています。

仕掛品の評価方法は、原価計算を行っている場合は、先入先出法や総平均法等の方法があり、原価計算を行っていない場合は、売価還元法によって評価することとされています。

 BYあや

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